★あらすじ 与太郎さんがなぞなぞで、源さんに賭けをしようという。与太郎では相手にならずつまらないので乗り気でない源さんに、与太郎は始めは十円の賭けという。それなら与太郎から金を巻き上げられると源さんもOK。
与太郎 「真っ黒で大きくて、角が2本、足が4本で、モーッモー鳴くもの、なんだ」
源さん 「牛に決まってんだろ」で、与太郎の負け。
次は与太郎 「ワンワン吠えて、小便する時、片足を上げるもの」
源さん 「犬だ」で与太郎の連敗。
与太郎は今度は二十円に上げて、「ニャーニャーないて、ネズミを追っかけるもの」、「猫だよ」、「当たり―」、
与太郎 「真っ黒で、七つの子があって、カァーカァー、鳴くもの」
源さん 「おい、大丈夫か、カラスだよ」 もうそろそろ降参して止めるだろうと思っていた源さんに、今度は一挙に五百円に吊り上げて、
与太郎 「長いのもあれば短いのもある。太いのもあれば細いのもあって、つかむとぬるぬるするもの、なーんだ」
源さん 「この野郎、誰の入れ知恵だ。俺がヘビと言ったらウナギ、ウナギと言ったらヘビと言うんだろ」
与太郎 「両方言ってもいいよ」
源さん 「じゃあ、ヘビとウナギだ」
与太郎 「へへ、穴子でからぬけだ」で、源さんはまんまと五百円取られてしまった。
味をしめたのか与太郎「長いのもあれば・・・」と、今のと同じなぞなぞを出す。
源さん 「ヘビに穴子にウナギだ」
与太郎 「へへへ、残念、今度はズイキの腐ったんだ」
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