「天河屋義平」


 
あらすじ 忠臣蔵十段目で長持ちの上にどっかと座り、「天河屋の義平は男でござる」の科白で有名な豪商。

 この天河屋がある日、自宅へ大星由良助を招いて酒宴を開いた。途中で天河屋が商用で席を立つと、天河屋の女房が美人なのに目をつけていたスケベ親父の由良助が女房に近寄って、「拙者の妾になれと」と、酒臭い息を吹きかけながらしつこく迫った。

 以前から由良助の女好き、助平親父ぶりは噂に聞いているので女房はちっとも驚かない。適当にあしらいながら、からかってやろうと、「今夜、九つの鐘を合図に私の部屋に忍んで来てくださいまし」

 喜んだ由良助は戻って来た天河屋と飲み続けて、先に部屋に引っ込んで寝てしまった。女房は義平にさらに飲ませて、べろべろに酔わせ自分の部屋に寝かせ、自分は義平の部屋で寝てしまう。

 九つの鐘が鳴ると、由良助は待ちかねたとむっくりと起き上がって、約束通り女房の部屋に忍び込んで行く。布団をめくって抱きつくと、天河屋はびっくりして飛び起きて長持ちの上に座って、

「天河屋の義平は男でござる」




天河屋の義平は男でござる。
十段目」(天河屋の段)



長持から現れたのは由良助だった。



撞木(しゅもく)町廓入口 《地図
大石良雄(内蔵助)が仇討の計画をカモフラージュするために遊んだ遊郭跡。
ほんとに遊び好き、女好きだったのかも。

京街道(東海道五十七次①』


大石良雄遊興之地「よろつや」跡碑



長建寺 「説明板」  《地図
撞木町、中書島の遊女たちの信仰を集めた弁財天の寺。

伏見街道


        

632(2018・1)




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