「子別れ 中」

 
あらすじ 吉原の遊女屋で熊五郎は品川宿で馴染みだった遊女のお島に出会う。すっかり意気投合し、4日間も居続ける。有り金を使い果たし、「朝帰りだんだん家が近くなり」で、きまり悪そうに神田竪大工町の長屋に帰る。

熊五郎は女房のお徳に謝るどころか、あれこれと言い訳をし、お島とのノロケ話までしだす有様だ。お徳が怒ると逆に開き直り手を上げる始末だ。仲裁に入った長屋の吉兵衛さんにもへ理屈を並べて楯突き、女房の肩ばかり持つのはあやしいとお徳との仲を勘ぐる。これには面倒見のいい吉兵衛さんもすっかりあきれ返り出て行く。
さすがにお徳も愛想も根も尽き果て、亀坊を連れて出て行ってしまう。

うるさいのがいなくなり、これ幸いにとお島を引っ張り込むが、「やはり野に置け蓮華草」で、寝てばかりで家事などは一切できない女だった。そして熊五郎が追い出そうと思い始めた頃、女の方から「はい、さよなら」と出て行ってしまった。

やっと目が覚めた熊五郎。女房、子どもにすまないことをしたと思うが後の祭り。酒もぷっつり、遊びもやめて仕事に精を出す。元より腕は立つ大工職人、3年も経たないうちに信用もつき得意先も増え、若い者も2,3人使い、親方とも呼ばれるようになった。








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